第10回 ロウラン①

さていよいよロウラン編。
メイホウに言われたとおり北東を目指すと、ゴビ砂漠が広がってます。
砂漠の中はすごい砂嵐がふきあれています。
そこに、とことこと歩いてくる女の子の姿が。あの子がメイリンでしょうか。
女の子はアークの姿を見ると、「あ・・・」と言って逃げていきます。ちょっと待て逃がすか。
後を追うアーク。女の子が進む道通りに進まないと砂漠の外に出てしまう。
なんというラビリンス。しかし女の子の足が速いので、ついていくのが反射神経のにぶい人にはつらいよ!
なんとかついていくと、ロウランという町に出ました。ああここがロウラン。
普通の町、どころかけっこうこぎれいな大きな町です。廃墟っぽくもぜんぜんないし、町の人もたくさんいるし、
これのどこが廃墟なんだてめえメイホウ。
しかし・・・
町の人「ここが滅びた町だって?ハハハ何を言ってるんだい?」
女の子「わーい わーい。」

なんかこのとってつけたようなセリフが逆に怖いわ。とても不安になってきたよ。
ロウランの町はまだまだこれでも発展途中で、
これからも町を広げて、東と北にも人を住めるようにする計画をたてているそうです。
家の裏に入り口を作ろうとして壁と格闘している人も見受けられました。
栄えてます。
街角にお坊さんがいるので、話しかけてみます。
「あなたは旅の方ですか?
私も以前は旅をしながら修行をしていたのですよ。
しかし私はこの町の行く末に 何か暗いものを感じるのです。
非力ではありますが 何かお手伝いすることがあればと思い
ここにとどまっているのです。」
親切な人もいるものだなあ。しかしこれでこの町がただの町じゃないという予感が
確定的なものになりました。しかもよくない予感だ。
街角のおじいさんが、メイリンの家と宿屋の場所を教えてくれました。
宿屋に行ってみると、寝室に変なお兄さんがいます。
「やあ。新しいお客さんだ。ぼくはヘディンと言います。
この町はいい町でしょう?みんな親切だし。きみもゆっくりするといいですよ。」
ボクはずいぶん長いことこの町にいましてね。
どこから来て どこへ行くのか もうすっかり思い出せなくなっちゃいましたよ。」
なっちゃいましたよじゃねえよ。
町にいりびたりすぎて脳みそメルトしちゃってる感じですね。
まあ彼がそれで幸せなら私は何も言わない。
宿屋のおばちゃんに話しかけると、まだ日が高いから街をまわってこいと言われます。
ほんじゃまあ仕方ないのでメイリンの家に言ってみますか。(ていうか主目的である)
メイリンの家にいくには、テムジンという町一番のお金持ちの家を通って行かなければなりません。
ちょっと待てどういう構造だ。
ロウランは、家の中を通って別の家にいけたりして、みんなが家族のようなものなんだそうです。九龍城的だなあ。
テムジンさんは死んだ後、自分の財産をどうしようか悩んでいましたので、
じゃあ俺にくれと言ったら激怒されました。じゃあ相談するな。
台所では、お手伝いさんもテムジンのことを「ケチよケチ!」とののしっていました。
しかしメイリンの家に行くのに裏口を貸してくれて、親切なひとだ。
メイリンの家には、やさしそうなお母さんとお父さんの姿が。死んだはずじゃ・・・というのはひとまずおいときます。
メイリンの父がいうには、ロウランは、砂漠の中にあるので作物こそそだたないが、
美しい宝玉がとれるのだそうです。それでこんなに栄えてるんですね。
メイリンに会いたいというと、お母さんに暖炉に入ってごらんなさいと言われる。・・・暖炉?
暖炉にもぐってみると、通り抜けた先になぜかメイリンの部屋が。えー。
ここの娘さんは、家の外に出るのに毎回暖炉にもぐるのか・・・。今はいいけど年頃になってくると
ちょっとシュールな図になっちゃうよ。
メイリンは飼い犬の犬のターボと一緒にいました。
メイリン「どうしてこの町にきたの?ここはあたしの町よ!
あんたの来る所じゃないわ!早く出て行ってよ!」
と、とてもかたくなな態度をとられます。
一緒にいるワンコに話しかけると、なつかれてアークについてまわるようになります。かわういな。
メイリン「ターボ!そんなやつについていくんじゃない!こっちへおいで!」
ごめん調子にのった。それにしてもすごいいやがられようです。
「出てってよ!勝手に入らないで!すぐにこの街から出てって!」
やーねーヒステリーって。とりつくしまもないといった感じなので、ひとまず出直すことにします。


母「・・・ごめんなさいね。メイリンが失礼なことを言ったみたいで・・・。
いったいどうしたのかしら。いつもは優しいいい娘なんですけど・・・」

いえいえ。知らん人が暖炉から自分の部屋に入ってきたら誰でも怖いと思うし。お邪魔しました。
宿屋に戻ってみると、どうやらもうベッドインにふさわしい時間。
宿屋の主人「さあさあ疲れたでしょう。ベッドのしたくはしてありますよ。
いつでもお休みください。」
わーいふっかふかのおふとんだー!ヘディン君と相部屋ってのが色気のない話ですが、
ベッドで眠りにつくアーク。
そして朝を迎える…と同時に、今まで平和だった村の音楽が、おどろおどろしいダンジョンBGMに
変わってしまいます。ばりばり不吉。
ヨミ「アーク 起きろよ。アーク!!
何だかあたりの様子がおかしいぜ…」
アーク「そういえばみょうなにおいがする。
まるで肉がくさったような…。」

まるで…肉が…くさった…?ちょっと理解がおいつかないんですが・・・?
寝室の外に出るとにおいの原因が判明します。
今まで宿屋のおばさんが働いてたカウンターに
リアルにくさったしたいがいらっしゃいましたわーい(^o^)/


アーク「うわっ!な なんだっ!?死体が歩いてるっ!」
ヨミ「アーク!ロウランの本当の姿はゴーストタウンだったんだっ!
ここに迷いこんでくる旅人を とって食べてしまうために
いつわりの姿を見せていたんだよっ!」

な、なんだってー。食虫植物みたいな町だ!
こんな町早くずらかろうというヨミ。まったく同感です。
しかし相部屋のヘディン君や、中央広場にいたお坊さんは、無事なんでしょうか・・・?
そもそもメイリンを連れ戻すという目的を果たさないと、メイホウやクマリに顔向けできません!
というような義務感は全くありませんが、メイリンの身の上は心配ではあります。
とりあえずこのゾンビどもを撃退していきます。
このゾンビ、触るとダメージを受けるだけじゃなく毒までくらうし。
一回攻撃しただけだと、頭だけはじけて、首なし死体で追っかけてくるし。
ていうか頭とばして攻撃してくるゾンビとかいるし。
そのせいで最終的に「廃墟のリビングルームで首なし死体と戦う」というおしゃれな状況になるし。
そんな中ポルターガイストも顔負けな高速でテーブルが飛んでくるし。
強制ホラーゲームと化す天地創造
っていうか建物の外に出たら、BGMが変わるんですが、
このBGMがこええええええ。
ホラーBGMとしては、へたな恐怖ゲーよりも優れていると思う。
子供のころのバタリアンを見て以来、ゾンビがトラウマな私が、なんでこんな目に…
こんな怖いダンジョンがあるなら事前に一言説明しておいてほしいよエニックスさん!
と憤っていると、テムジンさんの家の廊下で、ヘディンくんを発見。
ヘディン「あなたは前に宿屋で・・・
この町・・・いったいどうなったんでしょう・・・」
けっこう差し迫った状況なんですが。マイペースな人だ。
「私はまぼろしの町を求めてはるか長い道のりを旅してきましたが
まさかこんなことになろうとは。
もし私がここから生きて帰れたなら
多くの人にこころふるわせられる話を 聞かせてあげられるのですが・・・」

とりあえず自分の出自は思い出せたようでよかったね。ほんとある意味こころふるえると思うわ。
というわけで彼をおいて先に進むアーク(激悪)。
テムジンのいた部屋にも一匹ゾンビがいました。これ、まさかテムジンの慣れの果てじゃ…とか考えると怖いので、
できるだけ何も考えずに先に進むことにします。
中央広場はゾンビがうようよいましたが、お坊さんの姿は見えません。もうとって食われてしまったんでしょうか。

そういえば、町人が言ってた、開発中の東と北の区画。
東の方は道が通って行けるようになっていました。ということはどこかから北の区画にも行けるのでは…。
しかし、ちょっと今回そこまでロウランを攻略するにはプレイヤーの精神がもたない。
というわけで、ロウラン編、数回に分けたいと思います。
いやー15年たっても色あせないロウランの怖さ、すごい。怖すぎる。






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おまけ:ハイクで描いたメイリン