第4回 試練の塔5〜地表へ

前回のあらすじ:
4つめの試練の塔で見つけた"クリスタルの糸"で
仲良しのエルがマントを織ってくれるといいます。
同時に、アークがどこかへ旅立ってしまうのではないかと恐れるエル。
はたして二人ははなればなれになってしまうのでしょうか…。




エル「アーク。よくねむれた?
  はい これ。やくそくのマントよ。
  かるくてあたたかいの。
  そして アークを困難から守ってくれるよう ねがいがかけてあるわ。
  きっと役にたてると思うの。
  こまったことがあったら 身につけてちょうだいね。」

エルのマントを手に入れた!

別に困ったことはないがさっそく身につけるよ。皮の服など脱ぎ捨ててやりました。一瞬しか着ませんでしたね…このゲーム装備品のうつりかわり早い。しかしクリスタルのマントとはなんだかセレブリティな感じだ。

この勢いで五つ目の塔へ。入り口に足を踏み入れたとたん、なぞの光に包まれ、動きを封じられてしまうアーク。そこへ現れる塔の番人。またお前のしわざか!ゆるさんぞ虫ケラどもが!とののしりつつも、身動きできないこの状況はピンチ!しかしエルのマントが番人の攻撃をはじき返してくれました。それを見て去っていく番人。なにかしら人知を超えた効能がありますね、クリスタル製品ってのは。

この塔は構造が単純で、ひたすらのぼるのみ。火を吐く敵、ガデット、ガードナーなど、今まで見てきたような敵が順ぐりに出てきます。
四階あたりまでのぼったとき、前方から光が。いよいよ最後の大陸復活の部屋でしょうか。と思って足を踏み入れると壁の外でした。でえー。一階まで落ちるアーク。まあこういう単純なトラップにひっかかりながらも、一階からやり直しです。
光のさす方ではなく、反対側のすみっこにある細い道が、最後の部屋への正しい道でした。
部屋の中はまっくら。アークが進むにつれ、道にそってあるランプが
順にともっていきます。いいなこの演出…クロノトリガーの魔王戦を思い出すぜ。
そして一番奥に、シャドウキーパーという、大きなさそりのような敵がひかえていました。初ボス戦だ!
せっかくなのでここで魔法の威力をためしてみようと思い、宝箱を開いて火のリングを選択したのはいいのですが…まさか魔法をうつ方向を間違えるとは…。な、何を言ってるかわからねーと思うが俺も何が起こったのかわからなかった…!魔法打ってる間は身動きできないので焦りました。きたえてあるから死にはしませんでしたが、なんかいろいろと台無しな気分になったのは確かです。ごめんねプレイヤーがあほで!気を取り直して攻撃です。敵の打ってくるビームやはさみの攻撃をかわしつつ、右手・左手・しっぽの順に撃破。
無事シャドウキーパーを倒しました!

番人「アークよ。この試練によくぞたえた。
   これからお前の本当の旅がはじまる。村の長老のもとへと帰るがよい。」

どうもこいつら番人と長老とは、何かひみつのようなものを、共通して知っているような様子ですね…まだ話が見えないのでなんともいえませんが。
エアーズロックらしき岩山の風景のムービーが流れ、オーストラリア大陸が復活しました。

村へ帰る前に、隠しマップへ行ってみたいと思います。
基本的に五大陸を復活させれば話は進みますが、それ以外にポリネシア諸島とムー大陸を復活させることができるポイントがあるらしいです。ポリネシア諸島は知ってたんですが、ムー大陸攻略サイトで初めて知りました!ムー大陸の復活ポイントを見つけるのには苦労しました。ぶっちゃけ世界を十周くらいさまよった。

というわけで、これで五大陸復興の使命を終えたわけです。
オーストラリア大陸ユーラシア大陸、北米・南米大陸、アフリカ大陸、ポリネシア諸島、ムー大陸がそろいました。あの…南極大陸は…?まあいいけど…。
村人たちも全員魂が返ってもとの姿に戻っているはずです。一度村に戻ってみましょう。


     *


予想通り村のみんなの姿がもとに戻っていました。
長老に会いに行ってみます。
長老「アークよ。
  よくぞ大業をなしとげた。」

とりあえずほめてくれました。
長老「お前は見てきたであろう。
  試練をのりこえるたびに よみがえる地表の大地たちを。
  しかしまだ大地は息をふきかえしたのみ…。
  生命たちはまだ やみの中。
  アーク。お前に見せたいものがある。
  少し町を出ようかの。」

町の外、右方に大きな穴ができているので、そこまで行こうという長老。なるほど、そこには新しく入れるポイントができていました。入ってみると、核爆発のあとかっつーくらいでっかい穴が地面にあいています。
長老「この穴は地表へと続いておる。
  そこは本当に不思議な世界で 海と呼ばれる果てしない水たまりの中に
  陸地が点在しているらしい。
  そこは植物の緑におおわれ 小鳥が飛びかい 海を魚の群れが行きかっていた  そうじゃ。」

うーむ。こんだけ聞くとまるで桃源郷のようですが、まぎれもなく地球のことですな。地球からするとこっちも相当不思議な世界ですけどね。村人全員ひきこもりとか。
しかしその地球は、あるときから生命が死に絶え、荒れ果てた大地だけになってしまったそうです。それをもとどおりに戻し、クリスタルホルムの村人たちが住めるようにしたいというのが長老の願い。おお、すげえ遠大な計画ですこと。アークも長老を「ちょっと見直したよ」とかいって感心しきりです。しかし長老に対しても上から目線な人である。
長老「いいかアーク。
  お前はこれから地表へ行き 世界をよみがえらせるのじゃ。」

うわあいやっぱり俺がやるんかい!村人を元に戻したら終わりとちゃうかったんかい!と思わず関西弁にもなろうもんですよ。しかも一回向こうへ行っちゃうと使命が終わるまで帰ってこられないとか、今後の希望がなにひとつもてないんですが…。
長老「何かやり残したことはないか?」って死刑宣告みたいだな。っていうかもう行くこと決定になってるし。
長老「あけてはいかんと言っていた箱を開けたのはだれかな?」
アーク「すいませんでした行きます」

というやりとりがあったかは知りませんが、地表に行かないと話が進まないようです。地表復活が村人のためとかいう言い方されたら断れないじゃないですかー。とかどこぞの女子大生みたいに愚痴りながら村にアイテム補充に戻るアーク。
回復アイテム、毒消し、六角棒(武器です)を買い込みました。
そういえば、この村ともしばらくお別れだな…ということで、みんな元の姿に戻ったことだし、村人たちから情報収集をしておきましょうかね。
とか言いながら機織小屋の前で女の子に話しかけてみました。
女の子「アークにいちゃん。行っちゃうんでしょ?
   あの時と同じだよぉ…。」
   「あのときもアークにいちゃんは帰ってこなかったんだ…。」

うわあ…。RPGにおけるこの種の予言はほぼ100%あたるっていうか、つまりものすごく確実な死亡フラグをたてられている気がするんですが…この先なにひとついいことがなさそうな気がしてきます…。旅立つ気なくすわ。
まあでも知らんおっさんには大人っぽくなったってほめられたました(別にうれしくない)。畑で意味不明な遊びに興じてる子供たちに「アークにいちゃん 強くてやっぱり 大好きー!」と手放しで褒められたし。子供たちは自分たちを助けたのがアークだということをうすうす気づいているようです。
男の子「アークにいちゃん。あのね くりすたるぶるーにね
   おにいちゃんがうつってたんだ。
   おにいちゃんは まものと いっしょうけんめい戦ってたよ。
   すごくかっこよかった!」

クリスタルブルーは、どうやらここ以外の場所の風景を映す不思議な力があるようです。前に長老の家でアークの友人が言ってた、「クリスタルブルーは表の世界の涙」ということを考え合わせると、地表の世界で戦っている、アークの未来の姿でしょうか。別の子供が「くりすたるぶるーが出ているからおそとにでちゃだめなんだって」と漏らしていましたが、その不思議な力から、何かしら危険なもの、不吉なものという扱いを受けているのかもしれません。


      *


そういえば、エルにお別れを言っていませんでした。
結局エルの予想どおり、アークは遠くに行くことになってしまったのですが…。なんかいちいちエルの予想が裏付けられていく展開だなあ。

エルの母「エルの様子がおかしいんだ。
    さっきから部屋にとじこもって泣いてるみたいなんだよ。
    アーク。あんたまさかエルに 何かしたんじゃないだろうね!?」

何かしてもおかしくないと思われていることはよく分かりました。まあ普段が普段だからなこいつの場合。しかし泣いているのか…、やっぱりエルはアークが旅立ってしまうことを知っちゃってるんだなあ。
部屋に入ろうとするとアークおねがい!おねがいだから入ってこないで!」と全力で拒否されました。ええー。

エル「ごめんね…アーク。私…今は会えない。
  アークが遠い所に行ってしまうって聞いたわ。
  笑顔で送らないといけないのに
  今はできないの。
  なぜか……なみだが出てくるの…。
  でもアークはきっと元気でここに帰ってきてくれる。
  私はその時まで待ってるわ。
  その時はきっと アークを笑顔でむかえられると思うから…。
  アーク…。
  少しの間だけ さようなら。」

うおおーせつねえ。ちくしょうおれだって行きたくていくんじゃねえんだよう!
最後にひとめエルの顔を見ておきたかったのですが…。
最後に、何か手がかりをくれるかと思って占いのやかたに足を運びました。

占いおばば「あれはてた大地に立つ お前の姿が見えるぞ。
     つらく長い旅になりそうじゃ。」
 
ああやっぱり?予想はしてたけどあんまりいい旅じゃなさそうだよね(乾いた声で)。


      *



とにかくふっきれて地表の穴へと戻ります。いよいよ地表へレッツゴーですよ。

長老「お前がパンドラの箱の中で手にしたクリスタルのヤリ。
  あの武器はクリスタルブルーの下、つまり地裏の世界でしか
  効力を発揮しないのじゃ。
  地表の世界では 失った力を回復させるのに 球根を使わねばならん。
  もうこれ以上こらえきれないと思ったら おしむことなく道具を使うこと。
  これが生き残る秘訣じゃて。」

じゃてて。一気に隠居くさくなりやがりましたね。
クリスタルのやりの自動回復はここ限定なんですねー。便利だったのになー。仕方ない。っていうかこの箱パンドラの箱っていうのか。きなくせえー。
ここは地裏という世界なのか。地球の地下世界ってことかな?だから空がなくて溶岩だらけなのかな?なんにせよこれから行く地球、もとい地表とは対になる世界のようです。
そんな中唯一人の住める楽園がクリスタルホルム。
そこを出た先には厳しい現実社会の荒波がうずまいているのでしょう!
数々の困難が待ち受けているが決して負けるなうんたらかんたらという老人の助言を聞き流して、穴に飛び込む。回転しながら落ちていくアーク。
っていうか地裏から地表へ行くのになんで穴に落ちるの?逆じゃね?重力とかそういう科学の理屈が通用しないのか?位相のちがいとかそういうややこしい要素がからんでるんだろうかああもうわかんね。


      *


というわけで、第二章 世界の復活に突入。

赤い大地の上に倒れているアーク。
通ってきた穴はふさがってます。もう後戻りはできません。

アーク「なんて世界なんだ。
    あれ果てた大地に よどんだ空気。
    とても生き物なんて住めやしない。
    こんな場所を復活させようだなんて あのじいさんもむちゃ言うよな。」

ほんとですよね。っていうか地表を復活させろというものすごくアバウトな指令しか受けてないんですが、この先どうすればいいんでしょう。いきなりハードな状況です。

ヨミ「ククッ。何をたそがれてるんだよ。
   アークが深く考えこんだって 世界は変わりゃしないさ。
   それより気楽にいこうぜ。」


アーク「お前は得な性格だなあ。だいたいオレたち何にもない世界へ
    いきなり放り出されたんだぜ。この先を心配するなって方が
    おかしいさ。」

できれば飛び込む前にもっと心配しといて頂きたい。

ヨミ「なによりも行動行動。
   動かなくちゃ 何も始まらないさ。」

正論っぽいですがそれはやけくそでないかい?ヨミって後ろから見たらうさぎみたいなしっぽがあってかわいいです。
生き物がいないくせになぜか記録紙(セーブポイント)だけはあったのでセーブして今日はここまで。


     *


おまけ