シン・ゴジラ

シン・ゴジラ見てきました。通常上映で一回、IMAXで一回。
私はエヴァに関してはTVシリーズ至高主義者で劇場版は好きではなく、
シン・ゴジラも予告編を観た時点ではあまりそそられず、
正直そこまで期待はしていなかったので、
まあ話題作だし観ておくか、と前情報もほとんど何も知らない状態で観ました。
いわば防御力0で戦闘にのぞんだわけですが、ボコボコに打ちのめされてしまい、
「おもちよい……おもちよい……」とうわごとを言うだけの廃人と化している現在。
うっかり職場の非オタの同僚にまで勧めてしまいましたよ。でもこれはオタクじゃなくても楽しめる、
偏りのないエンターテイメント作品に仕上がってると思うんですがどうでしょう。
以下感想箇条書き(ネタバレ有)


・いやーあの、速報枠のテレビ画面の作り込み具合といい、ちゃんと手話つけてるとこといい、「うん、これこれ」と孤独のシン・ゴジラしていた。庵野監督らしい、抜群の「ほんとっぽさ」だった。
・ごめんゴジラの第二形態笑ってしまった。いや、あれ笑うところだよね?!
ゴジラは終始キモい。エラから体液(しかも赤い)ダダ漏れでキモい。下顎二つに割れてて超キモい。しっぽに人間の死骸いっぱいはさまってて最悪(デビルマンにこんな敵いた気がする)。もう癖になるキモさ。
自衛隊動き出してからは、製作サイドのウキウキ感が超伝わってきて楽しい。
・地下に避難してからゴジラビームあたりまでの絶望感半端ない。停電するとこやばい。やっぱり明かりが消えるというのは凄まじく恐怖と不安を煽るな。臨場感ありすぎです、もう十分です、やめて!
・あ、今確実に人が死んだ…っていうシーンちょいちょいあって辛い。瓦礫が映されるとこは3.11のドキュメンタリーのよう。
ゴジラが炎を吐くあたりからずっと泣いていた。このゴジラ、上陸するずっと前から姿見せて逃げる猶予を与えてくれるわ、傷つけられない限り積極的な攻撃をしてこないわ、ビーム発射後は長いこと沈黙してくれるわ、何かと親切なんである。熊より温厚だわ。それなのに酷いことして、ごめんねごめんね。
・っていうかゴジラって火吐いたっけ。怪獣に疎いから知らんかった。
ゴジラ凍結案、割と早い段階から出てたのに、いつの間にか核落とすことになってるの、なんで?って初見ではよく分からなかったのですが。
二回目観て何となく流れがつかめました。要は確実性が低いので採用されなかったということですね。
(核攻撃でゴジラを殺害できる確実性も特に示されていない気がしますが、それは置いといて)
力技で実行に持っていくんじゃなくて、じゃあ確実性を高めて周囲の理解を得ていこうってなる展開、実際的で好きです。
・絵面がおっさんばっかりなので石原さとみのつやつや感が際立っている。っていうかキャラがもうそのまんまアスカ。
ただ全然ネイティブの米国人には見えない。他が怖いくらいリアリティあるのにここだけ作り込みがザルで安心したw
・地味系不思議ちゃん女子である尾頭さん。ええのう……ええのう……。
・キャラ萌えを語り出すと止まらんな。花森防衛大臣、何このリアルさw大好きw
・クライマックスの新幹線爆弾、爆笑してしまうわ、子供かwちょっとCGしょぼいとこも絶妙。BGM耳に残りすぎ。
・粗がないわけではないが、そんなことどうでも良くなる理屈抜きのおもしろさであった。鑑賞後「ありがとう、庵野さん…!ありがとう…!」と風立ちぬ状態になるの必至。
・電車と重機に目がない甥っ子(二歳)にいつか見せてあげたい。高確率でオタク沼に片足突っ込むことになると思うがな!(悪い笑み)