風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~

我が家に兄貴のプレステ2がやってきた(兄貴がわけあって留守中なので使わないのだ)ため、
前々からやりたいと思っていたソフトをいくつか購入予定なのですが、
とりあえず中古屋で発見できたクロノア2から攻めよう!というわけで、
ぼちぼち進めて今日クリアできました。

風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~ PlayStation 2 the Best

風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~ PlayStation 2 the Best

どうも前情報では、難易度が一作目より易しくなってる…と聞いた気がするんですが、
全然そんなことはありませんでした。
最終面の哀しみの国なんて、一作目のボーナスステージ以上の難易度でないですか!
通算50人くらいのクロノアが沈みました。こんなんいまどきのお子様がクリアできるんだろうか。
まあ、本来のプレイ対象である子供のほうが、こういうアクションゲームは得意なんでしょうけど…。(私がどんくさいだけという説もある)
ただ、ラスボスは、確かに拍子抜けするほど易しかったです。

以下感想箇条書き。はいはいネタバレ満載ですよ。


・やっぱりどうしてもシリーズものは前作と比べてしまうのですが、
全体的なバランス(ストーリー、世界観、キャラクター)という意味では
やっぱり一作目にはかなわなかったかなあ…。一作目みたいに、凝ったムービーが見たかったなあ…。
今回のクロノアは、前に比べるとずいぶんお兄さんで、多分別人。エンディングでの別れも颯爽としているし。

・操作性は飛躍的にレベルアップしてます。
もともとクロノアを操作する心地よさが、このゲームの売りのひとつだと思うんですが、
横スクロールの動きだけでなく、縦の動きがパワーアップしてる(大ジャンプや、モンスターにつかまって上空まで飛びあがる等)
ので、アトラクションにのってるような楽しさがあります。高いところで滞空する浮遊感とか、
そこから一気に落下する感覚とかが、すごくきもちよくてくせになる。

・音楽もとても綺麗。想いで美術館などは特に秀逸。
ただ、1で好きだった作曲担当の小沢純子さんがいないみたいのが残念。

・ストーリーですが、うーん…。レオリナがそんなに力をほしがる理由や(神をもこえてみせる!とかお前はラオウか)、
結局バグジってなんだったの(ロロもポプカもつきあい長そうだったのに、ころっとだまされてるし。
そんなに昔から哀しみの王が根回ししてたんかい)とか、結構わからない部分が残りました。
前作に比べると、鬱や皮肉の要素が混じって少しストーリーが複雑になった分、
説明不足なところがやや目立ちます。


・はじめにも言いましたが、難易度はすごく上がってると感じました。
まだやり込みはしてませんが、夢のかけらコンプとか、住人全員救出とか、
半端なく難しいと思うぞっていうか、あんまりやる気もない。



こんなとこかなあ。
いろいろ言いましたが、思ったよりもずっとおもしろかったです、クロノア2。
幻想世界ぶりはそのままひきつがれていたし。
美しい夢や想いでを追うあまり、みんなが見捨ててしまったもの(1は悪夢、2では哀しみ)
がラスボスとして立ち向かってくるのも共通していました。
そしてクロノアはいつか夢の国を去らなければならない…。
クロノア、いい話です。
哀しみの国で、廃墟を風が通り抜ける音の中に、かすかに1のじっちゃんの音楽が聞こえた時は
泣きそうになりました。神アレンジだなあ。