続「猫本 2」

おいおいTOEICまであと一週間なのに何にもやってないよ。やる気あるのか自分!とここで自分の尻を叩いておかないと本当に何もしない女。


ではでは猫本2後半感想いきます〜。個人的におもしろかったやつ以外は扱い酷いですが、あくまで主観なのでファンの方は怒らないでくだたい。


鹿島麻耶「ゆるゆる寧々子ちゃん」:朝起きたらネコになっていたというベタ展開。委員長がちょっとかわいい。


久世番子「エアねこ」:一冊目といい、なんで猫飼ってない漫画家にオファーを出すんだ講談社wエアねこっていう発想がステキ。


■嘉納悠天「根子岳参り」:おもしろかったけど、なんかいかにも投稿作品という匂いが…絵が垢抜けてないからかな。好きな絵柄ではある。芳蔵さん作り話がんばりすぎでかわいい。主人公の女性はなんだか花魁っぽいけど、駆け出し絵師とかんたんに一緒になれるものなんだろうか…それともただの町娘設定なんだろうか…そこらへんの描写が、もっと欲しい。


そにしけんじ猫ラーメンwithザリガニ課長」:ただひたすらかわいい。「ニボシか!ザリガニ的にはアリだな!」「猫的にもアリだな!」萌えすぎて困る。


■風呂前有「ウサとイヌと暮らす私があこがれのネコライフを考える。」:これも猫飼ってないネタ。やっぱりこうやって比較してみると、実際飼ってる動物と飼ってない動物とでは、あたりまえだけどリアリティがぜんぜん違うな!私は犬飼いなので犬の段が一番楽しめました。


中村光「フォーエバーガール」:この本の中で一番笑ったかも…少女漫画全開のタマちゃんかわいい。


松田洋子「青い猫」:個人的にはこういう短編小説的な猫話が一番好み。文学!文学!年寄りの兄妹が主人公という、非常にしぶい話。基本ライトコメディなんだけど、兄妹の子供時代、亡くなった兄嫁と妹との関係の描写のリアルさがピリっときいててせつない。親子ほど強い結びつきではなく、恋人同士ともまた違った、兄妹という形。


雁須磨子「まさかこんな男だなんて」:ある意味フリドラ男な彼氏のお話。猫と彼女は同等なのか…と彼女がもんもんと悩みます。でもペットと家族の名前を間違えて呼んじゃうとかよく聞くよね。猫も女も嫉妬深い動物だというお話。


■とりのなん子「ねこねた」:これ、いい味出してるなあ…。とりのなん子はあんまり読んだことないけど、ちょっと興味がわいた。無人島ネタが一番笑った。


業田良家「猫と牛乳」:オーーーーソドックスな子供+捨て猫という構図で、話の流れも実にオーソドックスだ…。それだけに、安心して読めるというのはあるけど、私にはものたりない!でも子供の描き方がリアルで良い。確かに小学生の男の子ってこういうのだよな。


■横山キムチ「ねこだらけ」:一回見たら忘れられんなこの猫は。じわじわくる四コマギャグ。フォーマルドレスネタで不覚にも大笑いしてしまった。


■小林じんこ「猫が飼えない理由」:いまいちひびかなかった。


いましろたかし「スケボー猫 マコちゃん」:ええええwそんな散歩ありかー!!というお話。しかし最後に出てくるリーマン親父の「6カ月休めばラクになるのに……」というセリフ、勤め人のリアルがにじみ出てて心に沁みた。後の諸星大二郎とかそうだけど、もっとおっさんにネコを絡めた話を読んでみたいな、ミスマッチなようで意外とおもしろいと思う。


小田扉「タッグ」:この人は一冊目にのってた話の方がおもしろかったな。


松本英子「荒猫様」:猫ってこんなに狩が好きなんでしょうか。ハナちゃんとお母さんの苦闘ぶりがイイ。「リン消しウォーク」に笑った。


笠辺哲「猫縁起」:うーん、最後にちょっとドンデンってほどでもないドンデン返しがあるけど、全体的にはあんまりおもしろくなかった。


小林賢太郎「Ninico」:ラーメンズは知らんけど、お笑いの人なのね。それでこんだけのクオリティの漫画が描けるってすごいな、普通にプロの漫画家だと思ってた!猫の顔がそれぞれシュールでかわいい。


■えびなみつる「元締め徳三」:つげ義春とか水木しげるとかああいう風味が入っててちょっと好き。銭湯で詩吟をうなる猫ってしぶすぎだろう。「猫が何にもないはずの虚空をじっと見てる時があるだろう」っていうのは「綿の国星」でもあったけど、猫ってほんとにそんなことするんでしょうか。つくづくミステリアスな生き物だな。


シギサワカヤ「すべて猫のせいで」:うーん…。おもしろくなかった。


■大ハシ正ヤ「もう俺、ネコでいいや」:この人の作品大好きw一枚絵のセンス良すぎ。でも本当にネコが好きなんだろうな、この人は。商業で漫画描いてる時点でニートじゃないと思うんだけど。この方の他の作品も読んでみたいな。


小原慎司「猫先生たち」:古きよき少女漫画絵だけど、設定がなんかジャンプくさいぞ。


やまだないとネコおばさん」:これはちょっとよくわかんなかった。おもしろくない、というのとは違うんだけど。自分のキャパ超えて猫飼うのってどうよ、でもどうしても捨て猫を見捨てられないで拾ってしまう男女、彼女の方はどうか分からないけど男の方は自分たちに多数の猫の世話をする能力がないことを自覚している。彼女の方も、無意識的に自覚はしてるのかもしれない。一人では生きられない捨て猫を助けることが、彼女にとっての自己の確認なのかもしれない。深いね。


諸星大二郎「総務課の猫」:一冊目に続きトリは諸星先生。このおっさんが猫化するって、昔小説のネタで考えたことある…。かぶっちゃった(勝手に)。猫が仕事ってめっちゃ楽や〜ん!と思ったら植木職もあるのかwどういう人件費の構造だこの会社wでも外回りで縄張り確認とか、地味に大変なのかもね。「頭をこじいれている」とか微妙にしぐさがリアルなのが良い。おっさん猫萌え。新ジャンル。