「猫本 2」

 今日は就職アドバイザーの方と会ってきました。本当に親身になって下さるのに、なかなか結果が出せないのが申し訳ない…。今受けてる経理職が受かるといいなあ。
 というわけで、帰りに天満橋ジュンク堂に寄って参りました。ほんとはリューナイト愛蔵版を探してたんですが、置いてなかった(マイナーすぎ)ので、それはアマゾンで買うとして、代わりに「猫本2」を買ってきました。

 2ということはもちろん1もあるわけで、1のほうのレビューはまたおいおい。大して猫好きでもない私がなぜこれを買ったかというと、執筆陣が結構豪華なのですね…!チーズスイートホームの番外編とかも見てみたかった。

以下一言ずつ感想。





こなみかなたチーズスイートホーム」:チーが母猫と暮らしていたころの話。アメショの三兄弟だったのですね。それぞれ微妙に縞模様が違ったり、目の形が違ったり、芸が細かい!この頃のママ猫べったりのチーを見てると、本編の成長につれてママ猫を思い出せなくなっていく姿が切ない。私は「取り戻せないもの」に弱いです。


安野モヨコ「ねこ王子」:安野モヨコキター。この人のちょっと陶酔気味の雰囲気、嫌いじゃない。ひたりすぎててついていけないこともあるが。この人の絵は目の形が色っぽくて特に好きです。庵野家の猫について、拾ってからこれまでの経緯をなんか大層な文体でつづっている漫画。


北道正幸「描かずんば猫を知らず」:北道正幸はギャグがいまいちツボとずれてるせいで好きってほどではないんですが、すごくかっちりした良い絵を描かれて、影響受けたこともある。なぜその画力がついたか(特に猫描くの異様にうまいw)についてのエピソードも述べられていますっていうかそれが中心。猫喫茶、看板は見たことあるけど、一度入ってみたいものです。


萩尾望都「猫本クリニック」:モト先生…一冊目でも載ってたけど、正直同人誌レベルだと思うんだがどうか(まあこの本の発想が限りなく同人誌っつーかアンソロジーなんだが)。もっとおもしろい話にできると思うんだけどなー、こういう条件縛りに弱いお方なのか、そもそもそんなに気合入れて描いてないのかwしかしやはり吸血鬼なのですな!


梶原にき「mildのwild」:この作者はまったく知らん。飼い猫Mについてのお話。


■中島守男「吉田家の猫」:同じく知らん作者ですが、こういうちょっと非日常入ってる系の話って好き。やっぱり猫っていう素材は不条理が似合う。ただ話がつかめないんだけどw猫と嫁に関連性をもたせるのはおもしろいけど、つなぎ方が甘い。


上條淳士「サーチ&デストロイ」:普通におもしろい。これで連載やってほしい。なんかの施設から逃げ出した猫二匹が、あるグループを復讐のため追いかける話らしい!設定がめちゃくちゃベタいんだけど、王道なキャラ立ちっぷりがたまらん!サーチ猫がかっこいい。これで興味を持って作者をググってみたんですが、ぜんぜん絵柄違ってびっくりした。ほんとはすごくリアル目な絵を描かれる。


青池保子「笑い猫の肖像」:綺麗にまとまった短編、という印象をうける。というか作家陣豪華なんだけどほんとに脈絡ないなwこの人の作品読んだの初めてだけど、シリアス調の中になんかずれたところがあって、ちょっと佐々木倫子とか思い出した。話の作り方はとても丁寧で安心して読める。


山下和美「天才柳沢教授とタマの生活」:山下和美は「不思議な少年」を何巻か集めて、「おもしろくないや」で終了しちゃった漫画家さんですが、猫本のこのシリーズ読む限りでは柳沢教授はおもしろそうですね。柳沢教授のキャラがいい。オチもかわいい。


いくえみ綾「彼の猫岸」:一回読んだだけだと状況がつかめん。何度か読んでいくうちに、じわじわ分かってきます。猫の名前がいちいち記号っぽいのはなんか意味があるんだろうか。少年猫は、「綿の国星」のビーを思い出した。


小手川ゆあ「うちんくのねこたん」:なんで北斗の拳やねんw


夢野一子「エリザベス」:エリザベスいいキャラだ。「思わず拾ってあげたくなるタイプとはかけはなれてるぞ」に笑った。猫ってこういうのはこういうので可愛いんだよね、得な生物だな。


漆原友紀「母ゴコロ仔知ラズ」:蟲師は大好きだけど、この人の猫漫画はびっくりするほど面白くない…毒舌でごめん。ギャグ描写があんまりうまくないというか、向いてないんだろうな。絵もコミカルなのがちょっと…。もっとリアル路線でかいてくれ!エッセイ漫画だしそうもいかんか。一冊目で近藤ようこが描いていたような方向で、一個描いてほしいなあ。


とりあえず今日はここまで!続きはまた次回。